跡。

若い時にカッティングシートで

好きな子の名前を書いて腕に貼り

真夏の1日を過ごした次の日にクッキリと

その名前が身体の一部に刻まれて喜んだ人もいるのではないか?

あの跡は言わば勲章のように、はたから見れば分からんが

本人は誇らしく見せびらかしたりしてたものである。

私には、今、見せびらかしたとて「笑い」にも「気を引く」にも

値しない跡がついている。

マスク日焼けの跡である。

小麦色の肌にマスク紐の跡がミミズが這っているかのように。

1匹、2匹、3匹、4匹。

ミミズのエサは枯葉とか有機物とかだろう!

甘いものには寄ってこないだろう!

ミミズくん!あなた達が蠢いているのは甘いマスクの上だよー!

とか何とか言っちゃって。

よし、顔も頭も冷ーやそっと。

ちゃん。ちゃん。